最近、乾燥が終わるまでにやたら時間がかかる…
前はもっと早く乾いていたのに、どうして?
ドラム式洗濯機を使い続けるうち、乾燥時間がじわじわ長くなってきた経験は多くの人にあります。
ただ、「故障かな」と思って修理を頼む前に、自分で解決できる原因が隠れているケースも少なくありません。
そこでこの記事ではドラム式洗濯機の乾燥時間が長くなる原因と対処法を解説します。日常メンテナンスの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- フィルター汚れが乾燥時間長期化の最多原因
- 自分で4つの掃除をすれば改善できるケースが多い
- 使用年数7年超・修理費5万円超なら買い替えがお得
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長くなる原因

乾燥時間が長くなる原因は、自分で対処できるものと業者依頼が必要なものの2種類に分かれます。ここからは下記8つの原因について解説します。
- 乾燥フィルターの目詰まり
- 排水フィルターの汚れ
- 洗濯槽内部のカビ・汚れ
- ゴムパッキン内部のホコリ
- ヒートポンプ内部のホコリ蓄積
- 乾燥部品の劣化
- ドラムの回転速度低下
- 乾燥経路の奥に汚れが蓄積
自分で直せる原因
自分で対処できる原因は、フィルターや槽まわりの汚れによるものがほとんどです。道具もほぼ不要で、掃除だけで乾燥時間が元に戻ることも多くあります。
ここからは自分で直せる原因を、4つにまとめて解説します。
- 乾燥フィルターの目詰まり
- 排水フィルターの汚れ
- 洗濯槽内部のカビ・汚れ
- ゴムパッキン内部のホコリ
乾燥フィルターの目詰まり
乾燥フィルターの目詰まりは、乾燥時間が長くなる原因の中でも最も多いケースです。

ドラム式洗濯機は乾燥時に温風を循環させますが、フィルターが詰まると温風の通り道がふさがれ、乾燥効率が大きく下がります。
実際に「乾燥フィルターを掃除したら乾燥時間が2時間から1時間に戻った」と感じる人がいました。フィルターは1回の乾燥でも繊維ゴミがたまるため、毎回の掃除が基本です。
洗濯物が臭くなる原因をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

排水フィルターの汚れ
排水フィルターが汚れると、乾燥中に発生する水分の排出がうまくいかなくなります。

水が適切に排出されないと庫内の湿度が下がらず、乾燥に余計な時間がかかります。
排水フィルターは乾燥フィルターほど頻繁に意識されませんが、2〜4週間に1度は確認するのがおすすめです。
洗濯槽内部のカビ・汚れ
洗濯槽の内側にカビや洗剤カスが蓄積すると、庫内の空気循環を妨げます。

カビは温風の流れを遮るだけでなく、衣類への臭い移りや肌トラブルの原因にもなります。
実際に「槽洗浄をしたら乾燥の仕上がりも臭いも改善した」というケースがありました。月1回の槽洗浄コース実施を習慣にすると効果的です。
洗濯機がカビ臭い原因や対処法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ゴムパッキン内部のホコリ
ドア周辺のゴムパッキンの内側には、繊維ゴミやホコリが大量にたまります。

ゴムパッキン内部に詰まったホコリは温風の流れを妨げ、乾燥効率を下げます。
パッキンの折り返し部分は見落とされやすいため、月に1度はパッキンをめくって中まで確認することをおすすめします。
業者依頼が必要な原因
自分で掃除しても改善しない場合は、機械内部の問題が原因である可能性があります。
ここからは下記4つの業者依頼が必要な原因を解説します。
- ヒートポンプ内部のホコリ蓄積
- 乾燥部品の劣化
- ドラムの回転速度低下
- 乾燥経路の奥に汚れが蓄積
ドラム式乾燥機で乾かすと臭い原因を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ヒートポンプ内部のホコリ蓄積
ヒートポンプ式のドラム式洗濯機では、ヒートポンプユニット内部にホコリが蓄積することがあります。

ヒートポンプは熱交換の中核部品であり、内部が詰まると熱効率が落ちて乾燥時間が大幅に伸びます。
ヒートポンプ内部はパネルを外した奥に位置するため、一般の人が自力で掃除するのは困難です。メーカーや家電修理業者への依頼が必要です。
乾燥部品の劣化
ヒーターやサーミスタ(温度センサー)などの乾燥関連部品が劣化すると、温風が適切に発生しなくなります。
部品の劣化は使用年数が5〜7年を超えた機種で起きやすい傾向があります。
部品交換の費用は部品代と工賃を合わせて1万〜3万円程度になることが多く、修理か買い替えかの判断が必要です。
ドラムの回転速度低下
ドラムの回転を制御するモーターやベルトが劣化すると、脱水時の回転数が落ちます。
脱水が不十分になると衣類に残る水分量が増え、乾燥に余計な時間がかかります。
異音が出ている場合は内部の駆動部品に問題が生じているサインです。早めに業者へ相談することをおすすめします。
乾燥経路の奥に汚れが蓄積

乾燥に使う温風の経路(ダクト)の奥にホコリや繊維ゴミが蓄積すると、風量が著しく低下します。
フィルター掃除をしても改善しない場合、経路の奥まで詰まっている可能性があります。
実際に「毎回フィルター掃除をしているのに乾燥時間が3時間を超えるようになった」というケースがあり、業者が内部のダクトを清掃したところ改善したケースがありました。
自分でできる乾燥時間を元に戻す対処法4つ

自分で対処できる方法は、大きく4つあります。
どれも道具不要または市販品だけでできる作業であるため、まずここから試してみることをおすすめします。
ここからは下記4つの対処法の具体的な手順を解説します。
対処法も交え、洗濯機が焦げ臭い原因を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

対処1:乾燥フィルターを掃除する
乾燥フィルターの掃除は、乾燥時間の改善に最も直結する作業です。
フィルターに繊維ゴミが積み重なると、温風の通路が半分以下になることもあります。

手順は次のとおりです。
- フィルターを洗濯機本体から取り外す
- 乾いた状態でゴミをティッシュや軽いブラシで取り除く
- 細かい目詰まりがある場合は水洗いし、完全に乾かしてから戻す
- 2枚組になっているフィルターは両方掃除する
水洗いする場合は必ず完全乾燥を確認してから戻してください。濡れたまま戻すと庫内の湿度が上がり、逆効果になります。
機種によってはフィルターが上部パネル内側と下部パネル内側の2か所にある場合があります。取扱説明書で場所を確認してから作業することをおすすめします。
対処2:排水フィルターを掃除する
排水フィルターは、洗濯機の前面下部に位置する小さなフタの奥にあります。
フィルターが詰まると排水が滞り、乾燥中に発生した水蒸気が庫外に出にくくなります。

手順は次のとおりです。
- 洗濯機の運転を止め、電源を切る
- 前面下部のフタを開け、排水フィルターのフタをゆっくり緩める
- 残水がたまっている場合があるため、タオルやバケツを用意して水を受ける
- フィルターを取り出し、水で洗ってゴミや異物を除去する
- 元の向きに戻し、しっかりと締める
残水が出る場合は500ml〜1L程度になることもあるため、大きめのタオルを事前に準備しておくと安心です。
実際に「排水フィルターにコインや髪ゴムが詰まっていて、取り除いたら乾燥時間が大幅に短縮された」というケースがありました。異物がないかも合わせて確認することをおすすめします。
対処3:ドアパッキンのホコリを除去する
ドアのゴムパッキン内側に蓄積したホコリは、乾燥効率を下げる原因になります。

パッキンの折り返し部分にはホコリが圧縮されてかたまりになっていることが多く、温風の流れを物理的にふさいでしまいます。
手順は次のとおりです。
- パッキンをめくり、内側全周を確認する
- 乾いたタオルや綿棒でホコリのかたまりを取り除く
- 水に濡らしたタオルで拭き取り、仕上げに乾拭きする
- カビがある場合は洗濯機用のカビ取り剤を使い、5〜10分置いてから拭き取る
パッキンのカビは衣類への臭い移りや色移りの原因になるため、早めに対処することをおすすめします。
カビ取り剤を使う場合は換気を確保した上で、パッキン以外のプラスチック部品に液剤が長時間触れないよう注意してください。
対処4:槽洗浄コースを実施する
槽洗浄コースは、洗濯槽の内側とその裏側に付着したカビや洗剤カスを除去する運転です。
洗濯槽のカビや汚れが蓄積すると、乾燥時の空気循環が悪化します。
手順は次のとおりです。
- 洗濯機の電源を入れる
- 槽洗浄コースを選択する(機種によって「槽クリーン」「タブクリーン」などと表記が異なる)
- 指定量の洗濯槽クリーナーを投入する
- 運転をスタートする(所要時間は機種によって2〜11時間程度)
市販の洗濯槽クリーナーには「塩素系」と「酸素系」があります。塩素系はカビに対して即効性があり、酸素系は泡立ちによって汚れを浮かせる特徴があります。
月1回の槽洗浄を習慣にすると、乾燥効率の維持と臭い対策の両方に効果的です。
対処しても乾燥時間が改善しないときは?

自分でできる掃除をすべて試しても改善しない場合、機械内部の問題が原因である可能性が高くなります。
ここからは、修理か買い替えかの判断基準と、プロに依頼した場合に解決できることを解説します。
修理か買い替えかの判断基準
修理と買い替えの選択は、「使用年数」と「修理費用」の2軸で判断するのがおすすめです。
内閣府の消費動向調査(2024年3月時点)によると、洗濯機全体の平均使用年数は10.9年とされています。また、ドラム式洗濯乾燥機のメーカー各社が定める設計上の標準使用期間はおおよそ7〜10年です。
消費動向調査(2024年3月)では、洗濯機の平均使用年数は10.9年と報告されています。
内閣府 消費動向調査
判断の目安は次のとおりです。
- 使用年数が7年以下かつ修理費が3万円以下 → 修理がお得
- 使用年数が7年以下かつ修理費が3万〜5万円 → 修理か買い替えか慎重に検討
- 使用年数が7年超または修理費が5万円超 → 買い替えがおすすめ
- 同じ箇所の修理が2回目以降 → 他の部品も老化している可能性が高く買い替えが有利
修理の見積もりは無料で対応しているメーカーも多くあります。まず見積もりを取ってから判断することをおすすめします。
実際に「8年使ったドラム式の修理見積もりが6万円で、新機種との差額が3万円だったため買い替えを選んだ」というケースがありました。長期的なコストで考えると買い替えが合理的な選択になる場合もあります。
プロの分解洗浄で解決できること
プロの分解洗浄(ハウスクリーニング業者による洗濯機クリーニング)では、自分では手が届かない内部まで清掃できます。
分解洗浄では、ヒートポンプ周辺・乾燥ダクト内部・ドラム裏側のカビを一度に除去できます。
プロの分解洗浄で対処できる主な内容は次のとおりです。
- ヒートポンプフィルター・熱交換器の洗浄
- 乾燥ダクト内部のホコリ除去
- ドラム裏側の洗浄
- ゴムパッキン全周のカビ除去
- 排水経路全体の清掃
費用の目安はドラム式洗濯機の場合で2万5,000円〜4万円程度です。
メーカー修理ではなく「乾燥効率の回復を目的としたクリーニング」が目的であれば、まずプロの分解洗浄を試す方法もあります。部品の劣化ではなく汚れが原因であれば、これで改善するケースも多くあります。
乾燥時間が長くならないドラム式の日常メンテナンス

乾燥時間が元に戻った後は、こまめなメンテナンスで長い乾燥時間を再発させないことが重要です。
ここからは下記2つのメンテナンス頻度と具体的な内容を解説します。
毎回やること:フィルター掃除と蓋の開放
乾燥運転のたびに行うべき作業は、乾燥フィルターの掃除とドアの開放です。
乾燥フィルターのゴミは1回の乾燥で驚くほどたまります。
毎回の習慣にすべき内容は次のとおりです。
- 乾燥終了直後に乾燥フィルターを取り出し、ゴミを取り除く
- フィルターを元に戻し、次回の乾燥に備える
- 乾燥終了後はドアを10〜15分程度開けたままにし、庫内の湿気を逃がす
ドアを閉めっぱなしにすると庫内の湿度が下がらず、カビが発生しやすくなります。
乾燥後すぐに衣類を取り出せない場合でも、ドアだけは開けておくことをおすすめします。
月1回やること:槽洗浄の習慣化
月1回の槽洗浄は、乾燥効率の維持と衛生管理の両面で効果的です。
洗濯槽の内部は目に見えない部分でカビが繁殖しやすく、放置すると乾燥時の臭いの原因になります。
実際に「月1回の槽洗浄を始めてから、乾燥後の洗濯物に嫌な臭いがしなくなった」と感じる人がいました。
洗濯槽クリーナーは塩素系と酸素系のどちらでも効果がありますが、カビが気になる場合は塩素系がより即効性が高いです。
月1回の槽洗浄に加えて、月に1〜2回は排水フィルターの確認も習慣にすると、排水系トラブルを未然に防げます。
洗濯機の乾燥時間が長くなるケースによく抱く疑問

ここからは下記2つの、乾燥時間に関してよく寄せられる疑問を解説します。
乾燥フィルターはどこまで分解して掃除すべき?
乾燥フィルターは2枚重ねになっているものが多く、両方を外して掃除するのが基本です。
奥のフィルターは手前のフィルターより細かいメッシュになっており、目詰まりすると乾燥効率がとくに低下します。
掃除の範囲の目安は次のとおりです。
- 手前(粗め)フィルター:毎回ゴミを取り除く
- 奥(細かめ)フィルター:週1〜2回または汚れが目立ったときに水洗い
- フィルターを収納するケース内部:月1回、湿らせたタオルで拭き取る
ただし、フィルターを分解しすぎてパーツが折れたり変形したりすると、温風の漏れにつながります。取扱説明書に記載された分解範囲を超えた作業は避けることをおすすめします。
メーカーによっては、フィルターの取り外し・水洗いの方法を公式サイトで動画解説しているケースもあります。不安な場合はメーカーの公式情報を参照してください。
乾燥時間が倍以上になったら修理が必要?
乾燥時間が購入当初の2倍以上になった場合、自己対処だけでは改善しないケースが多くあります。
通常、6kgの衣類を乾燥させる場合は1.5〜2時間程度が目安です。3〜4時間以上かかるようになっている場合は、内部の汚れや部品の劣化が進んでいる可能性があります。
まず4つの自己対処をすべて実施し、それでも改善しない場合はメーカーまたは修理業者への相談が必要です。
判断の流れは次のとおりです。
- 乾燥時間が1.5倍程度 → まず自分で4つの掃除を試す
- 乾燥時間が2倍以上 → 自己対処に加えてプロの分解洗浄を検討
- 乾燥時間が3倍以上かつ異音あり → 速やかにメーカーへ修理依頼
実際に「乾燥時間が5時間を超えるようになり、メーカーに依頼したところヒートポンプの熱交換器に大量のホコリが詰まっていた」というケースがありました。異常を感じたら放置せず、早めに対処することをおすすめします。
まとめ
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長くなる原因は、乾燥フィルターや排水フィルターの汚れなど自分で対処できるものが大半を占めます。
まずは次の4つの対処を順番に試してみてください。
- 乾燥フィルターの掃除
- 排水フィルターの掃除
- ドアパッキンのホコリ除去
- 槽洗浄コースの実施
それでも改善しない場合は、使用年数と修理費用を軸に修理か買い替えかを判断することをおすすめします。内閣府の消費動向調査では洗濯機の平均使用年数は10.9年とされていますが、ドラム式洗濯乾燥機のメーカーが定める設計上の標準使用期間はおおよそ7〜10年です。使用年数が7年を超えていて修理費が5万円を超える場合は、買い替えを前向きに検討する一つの目安になります。
日常的にフィルター掃除と月1回の槽洗浄を習慣にするだけで、乾燥効率を長期間維持できます。乾燥時間の長期化に気づいたら、まず自分でできる掃除から始めてみてください。
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