洗濯機から異音がする原因【状況&音別の直し方も徹底解説】

洗濯機からガリガリ変な音がする…
そのまま使い続けて大丈夫なのかな?

洗濯機の運転中に聞き慣れない音がすると、壊れているのか放置していいのか判断に困りますよね。

異音の種類は「ガリガリ」「キュルキュル」「ガタガタ」とさまざまで、それぞれ原因がまったく異なります。原因を誤ったまま放置すると、故障が深刻化して修理費がかさむケースもあります。

そこでこの記事では音の種類・状況別に、洗濯機の異音の原因を解説します。自分でできる対処法や直らなかった時の解決法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • ガリガリ音は異物の噛み込み、ガタガタ音は設置不良が原因
  • キュルキュル・ウィーン音はベルトやモーターの不具合で自己対処困難
  • 使用7年超で修理費が高額なら買い替えがコスト的に有利
目次

【音別】洗濯機から異音がする原因

【音別】洗濯機から異音がする原因

洗濯機の異音は、音の種類ごとに原因が異なります。まず「どんな音か」を正確に把握することが、適切な対処への第一歩です。

ここからは下記5つの異音の種類と原因を解説します。

洗濯物が臭くなる原因をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ガリガリ音:異物の噛み込み

ガリガリ・カリカリという音の原因は、洗濯槽内への異物の混入がほとんどです。

ポケットに入れたままにしたコインや鍵、ヘアピンなどが洗濯中に飛び出し、パルセーター(洗濯槽底部の回転羽根)と槽の隙間に噛み込むことで発生します。特に縦型洗濯機で起きやすい症状です。

実際に「ズボンのポケットに入れていた500円玉が原因でガリガリ音がした」というケースがありました。異物を取り除いた後は音が止まり、そのまま使い続けられています。

早めに異物を除去しないと、パルセーターや槽内壁を傷つけて修理費が高額になります。ガリガリ音がした時点ですぐに運転を止めて確認してください。

キュルキュル音:ベルトの劣化・緩み

キュルキュル・キーキーという摩擦音は、モーターとドラムをつなぐVベルトの劣化や緩みが原因です。

縦型洗濯機の多くはVベルトで動力を伝達しています。使用年数が経つとベルトが伸びたり硬化したりして、回転時に摩擦音が発生します。洗濯開始直後や脱水時に音が大きくなる傾向があります。

ベルトは消耗品であり、一般的に3〜5年で劣化が進みます。使用から5年以上経過した洗濯機でキュルキュル音がする場合は、ベルト交換を検討してください。ただし、ベルト交換は内部部品の分解が必要なため、自己判断での修理は推奨できません。

ウィーン・モーター音:モーターの不具合

ウィーン・ヴーンという電気的なうなり音が続く場合は、モーターの不具合が考えられます。

モーターは洗濯機の心臓部にあたる部品です。軸受け(ベアリング)の摩耗や焼き付きが起きると、回転時に異音が発生します。また、ゴミや洗剤カスがモーター周辺に蓄積されることでも音が出ることがあります。

モーターの不具合は、放置すると最終的に洗濯機が動かなくなるリスクがあるため、早めに専門業者に診てもらうことをおすすめします。修理費用の目安は1万5,000〜3万円程度です。

ガタガタ音:洗濯物の偏りや設置の不安定

ガタガタ・ドンドンという振動音は、洗濯機本体が揺れていることが原因です。

主な要因は次の2つです。

  • 洗濯物が槽内に偏って回転バランスが崩れている
  • 洗濯機の設置面が水平でなく、脚が浮いている

特に脱水時に片側に衣類が集まると、激しい振動と大きな音が発生します。実際に「毛布を1枚だけ洗ったら、脱水中に洗濯機が歩き出すほど揺れてガタガタ音がした」と感じた人がいました。

洗濯物を均等に入れ直し、設置脚の水平を調整するだけで解消するケースがほとんどです。原因が特定しやすく、費用をかけずに対処できます。

ブーン・うなり音:排水弁や給水弁の詰まり

低音のブーン・ゴーという持続的なうなり音は、給水弁または排水弁の詰まりが原因であることが多いです。

給水弁はフィルターにゴミや水垢が詰まると、水を引き込む際に異常な振動音を発生させます。排水弁は繊維くずや異物が引っかかることで、排水時に唸るような音が出ます。

定期的なフィルター清掃で予防できる症状です。給水ホースと本体の接続部にある給水フィルターを月1回程度確認し、詰まっていれば歯ブラシで洗い流してください。

【状況別】洗濯機から異音がする原因

【状況別】洗濯機から異音がする原因

音の種類だけでなく、「どの工程で音がするか」を把握するとさらに原因を絞り込みやすくなります。洗い・すすぎ・脱水の3工程それぞれで起きやすい原因は異なります。

ここからは下記3つの状況別の原因を解説します。

洗い時

洗い工程で異音がする場合、槽内の異物混入かパルセーターの摩耗が主な原因です。

洗い工程はパルセーターが正逆回転を繰り返して水流を作ります。この回転時に硬い異物が噛み込むとガリガリ・カリカリという音が発生します。また、パルセーター自体がひび割れていたり、固定ネジが緩んでいたりすると、回転のたびにガタつく音が出ます。

実際に「洗い始めてすぐにカラカラ音がするので確認したら、ゼムクリップが槽底に落ちていた」というケースがありました。洗い工程での異音は早期発見しやすいため、音がしたらすぐに一時停止して槽内を確認してください。

洗い工程での異音は、多くの場合ユーザー自身で原因を特定・解消できます。

すすぎ時

すすぎ工程での異音は、給水に関するトラブルが原因のことが多いです。

すすぎは給水バルブを開閉して新しい水を入れる工程です。給水フィルターが詰まっていると、水を引き込む際にブーン・ジー音が発生します。また、水圧が低い環境では給水バルブが正常に機能せず、振動音が出ることもあります。

ドラム式洗濯機の場合、すすぎ工程でドラムが回転する際にベアリングの摩耗によるウィーン音が目立つケースもあります。すすぎ時の給水音が普段より大きくなったと感じたら、まず給水フィルターの清掃を試みてください。

洗濯機がすすぎ時にうるさい原因と対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

脱水時

脱水工程での異音はとくに多く、原因も複数考えられます。

主な原因は次の3つです。

  • 洗濯物の偏りによる振動(ガタガタ・ドンドン音)
  • Vベルトの摩耗によるキュルキュル音
  • 槽受けのベアリング摩耗によるウィーン・ゴー音

脱水は高速回転(縦型で800〜1,000rpm、ドラム式で1,000〜1,600rpm)を行うため、内部の不具合が音として現れやすい工程です。

脱水時のガタガタ音は洗濯物の入れ直しで改善することが多いですが、ウィーン・ゴー音が毎回続く場合はベアリングの摩耗が疑われるため、専門業者に相談してください。

脱水時に洗濯機がガタガタする原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

洗濯機の異音を直す対処法

洗濯機の異音を直す対処法

異音の種類がわかったら、次は対処です。音の種類によってユーザーが自分でできる対処と、専門業者への依頼が必要なものに分かれます。

ここからは下記4つの異音パターン別の対処法を解説します。

うるさい洗濯機の対策方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ガリガリ音:パルセーター周辺の異物を取り除く

ガリガリ音がした場合は、まず洗濯機の運転を止めて槽内を確認してください。

パルセーターと槽の隙間に異物が挟まっていることが多いため、次の手順で取り除きます。

  • 電源を切り、槽内の水を排水する
  • 洗濯物を取り出す
  • パルセーター周辺をライトで照らして異物を探す
  • ピンセットや細長い棒で異物を取り除く
  • パルセーターを手で回して引っかかりがないか確認する

異物が深く噛み込んでいる場合は、パルセーターを取り外す必要があります。パルセーターの取り外しはプラスドライバー1本でできる機種が多く、中央のネジを外して上に引き上げれば外れます。

作業前に必ず電源プラグを抜いてください。感電や誤作動を防ぐために欠かせない手順です。

ガタガタ音:洗濯物の偏りと設置を見直す

ガタガタ音への対処は、次の2ステップで行います。

ステップ1:洗濯物の偏りを解消する

脱水中にガタガタ音がした場合は、いったん脱水を止めて洗濯物を均等に入れ直してください。大きなバスタオルや毛布は特に偏りやすいため、小さなタオルと一緒に入れてバランスを取ります。

ステップ2:設置の水平を確認する

洗濯機底部の調整脚をすべて床面に密着させてください。脚が浮いていると振動が増幅されます。水平器を洗濯機上面に置き、すべての方向で水平になるよう各脚を回して高さを調整します。

設置の水平と洗濯物の均一投入を守るだけで、ガタガタ音の9割は解消できます。防振ゴムマットを洗濯機の下に敷くと、振動と音をさらに軽減できます。

洗濯機がガタガタうるさい原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ブーン音:槽洗浄で内部の汚れを落とす

ブーン・ゴーという低音のうなりが続く場合、槽内の汚れや異物が原因のことがあります。

洗濯槽に雑菌やカビが繁殖している様子
洗濯槽に雑菌やカビが繁殖している様子

洗濯槽洗浄の手順は次のとおりです。

  • 洗濯槽クリーナー(酸素系または塩素系)を規定量投入する
  • 標準コースまたは槽洗浄コースで運転する
  • 運転後に槽内をすすいで汚れを排出する

塩素系クリーナーは除菌力が高く、酸素系クリーナーは汚れを浮かせて剥がす効果があります。槽洗浄は月1回を目安に実施することで、排水弁・給水弁周辺の詰まり予防にもなります。

ただし、槽洗浄後もブーン音が続く場合は、排水弁や給水弁の機械的な不具合が疑われます。その場合はメーカーや修理業者に相談してください。

キュルキュル/ウィーン音:自身での対処は困難

キュルキュル音(Vベルトの劣化)とウィーン音(モーターやベアリングの摩耗)は、自己対処が難しい故障です。

Vベルトの交換やベアリングの交換は内部部品を分解する作業が必要です。専門知識のない状態で分解すると、部品を破損させて修理費が増える可能性があります。

キュルキュル・ウィーン音が続く場合はメーカーまたは民間修理業者に相談することを強くおすすめします。修理費の目安はVベルト交換で5,000〜1万5,000円、ベアリング交換で1万5,000〜3万5,000円程度です。

実際に「自分でベルトを交換しようとしたが、内部構造がわからず断念してメーカーに依頼した」というケースがありました。分解前に専門業者に相談するほうが結果的にコストを抑えられます。

対処しても洗濯機の異音が止まらない場合

対処しても洗濯機の異音が止まらない場合

自己対処を試みても異音が解消しない場合は、専門家の判断が必要なタイミングです。修理か買い替えかの判断は、費用と使用年数のバランスで決めることが重要です。

ここからは下記3つの判断ポイントを解説します。

即修理・買い替えが必要なサイン

次のような症状が見られる場合は、すぐに使用を中止して専門業者に相談してください。

  • 異音とともに焦げ臭いにおいがする
  • 異音とともに水漏れが発生している
  • 洗濯機が途中で停止してエラーコードが表示される
  • 脱水時に洗濯機が激しく移動する(歩く)

焦げ臭いにおいはモーターの焼き付きや電気系統の不具合を示すサインです。そのまま運転を続けると発火リスクがあります。

消費者庁が公表している製品事故情報によると、洗濯機関連の事故原因の一つに「異常音を無視して使い続けた結果の過熱」が挙げられています。異音に加えてにおいや水漏れが発生した場合は、電源プラグをすぐに抜くことが最優先です。

メーカー修理と民間業者はどちらが良い?

修理を依頼する際の選択肢は「メーカー修理」と「民間修理業者」の2つです。それぞれの特徴を次の表で比較します。

スクロールできます
比較項目メーカー修理民間修理業者
費用の目安やや高め(部品代+技術料)メーカーより安いことが多い
修理の品質純正部品を使用するため安心業者によって品質にばらつきがある
対応スピード繁忙期は2〜7日かかることがある最短当日対応の業者もある
保証期間修理後6か月〜1年の保証が多い業者によって異なる
おすすめのケース購入後5年以内・保証期間内購入後5〜7年でコストを抑えたい

購入から5年以内であればメーカー修理を優先することをおすすめします。純正部品で修理されるため品質が安定し、修理後の保証も受けられます。5〜7年経過している場合は民間業者への見積もりも比較検討してください。

修理と買い替えの費用比較

修理か買い替えかを判断する際の目安として「修理費用が本体価格の50%を超えるか」がよく使われます。

洗濯機の平均的な使用年数について、内閣府の消費動向調査では約10年と報告されています。一方、メーカーが製造終了後に修理用部品を保有する期間(補修用性能部品の保有期間)は、縦型の全自動洗濯機では一般的に6年とされています。

なお、部品の保有期間はあくまで「メーカーが修理対応できる目安」であり、製品の寿命(使用可能年数)とは異なります。使用10年程度まで問題なく使えるケースは珍しくありません。

費用の目安を比較すると次のようになります。

  • 修理費用(Vベルト交換):5,000〜1万5,000円
  • 修理費用(モーター交換):2万〜4万円
  • 修理費用(ベアリング交換):1万5,000〜3万5,000円
  • 縦型洗濯機(6〜7kg)の新品価格:3万〜6万円
  • ドラム式洗濯機の新品価格:10万〜20万円

使用7年超の縦型洗濯機でモーター交換が必要な場合は、買い替えのほうが長期的にコストが低くなることがほとんどです。一方、ドラム式洗濯機は本体価格が高いため、使用10年未満であれば修理を選ぶほうが費用を抑えられます。

実際に「使用9年の縦型洗濯機のモーター交換見積もりが3万5,000円だったため、4万2,000円の新品に買い替えた」というケースがありました。修理前に買い替えとの費用差を必ず比較してください。

洗濯機から異音がする際によく抱く疑問

洗濯機から異音がする際によく抱く疑問

洗濯機の異音について、よく寄せられる疑問に答えます。「すぐ修理が必要か」「縦型とドラム式で違いがあるか」など、判断に迷いやすいポイントを整理しました。

ここからは下記2つのよくある疑問を解説します。

異音がしても使い続けて大丈夫?

音の種類によって、使い続けられるケースと緊急対応が必要なケースに分かれます。

使い続けても問題が少ない音は次のとおりです。

  • 洗濯物の偏りによるガタガタ音(入れ直せば改善)
  • 洗濯槽の汚れによる軽いブーン音(槽洗浄で改善)

一方、すぐに運転を止めて対処すべき音は次のとおりです。

  • 焦げ臭いにおいを伴うウィーン音・ブーン音
  • 急に大きくなったガリガリ・カリカリ音
  • 水漏れを伴う異音

「少し音がする程度」と軽く考えて放置すると、小さな不具合が大きな故障に発展することがあります。洗濯機メーカー各社の取扱説明書にも「異常音がした場合は運転を止めて販売店またはメーカーに相談してください」と記載されています。

迷った場合は「音が以前より大きくなっているか」「毎回同じタイミングで音がするか」の2点を判断基準にしてください。悪化の傾向がある場合は早めに専門業者に相談することをおすすめします。

縦型とドラム式で原因に違いはある?

縦型とドラム式では構造が異なるため、起きやすい異音の種類に違いがあります。

縦型洗濯機で起きやすい異音

  • ガリガリ音:パルセーターへの異物混入
  • キュルキュル音:Vベルトの劣化(Vベルト駆動方式の機種)
  • ガタガタ音:洗濯物の偏りによる振動

ドラム式洗濯機で起きやすい異音

  • ウィーン・ゴー音:ドラム軸のベアリング摩耗
  • ドンドン音:洗濯物の偏りによるドラムへの衝突
  • カチカチ音:ドラム内の金具(ブラジャーのワイヤー等)の当たり

縦型はVベルト交換で対応できる異音が多い一方、ドラム式はベアリング交換が必要なケースが多く、修理費用が高くなりやすいという特徴があります。ドラム式のベアリング交換は構造上の分解が大がかりになるため、修理費用が3万〜5万円に達することもあります。

ドラム式で「ウィーン・ゴー音が徐々に大きくなっている」と感じる場合は、ベアリングの摩耗が進行している可能性があるため、早めにメーカーに相談することをおすすめします。

まとめ

洗濯機の異音は、音の種類と発生タイミングを把握することで原因を特定しやすくなります。

改めてポイントを整理します。

  • ガリガリ音:異物混入→パルセーター周辺を確認して取り除く
  • キュルキュル音:Vベルト劣化→専門業者に修理を依頼する
  • ウィーン音:モーター・ベアリングの摩耗→専門業者に相談する
  • ガタガタ音:洗濯物の偏り・設置不良→入れ直しと水平調整で対処
  • ブーン音:弁の詰まり・槽の汚れ→フィルター清掃・槽洗浄を試みる

焦げ臭いにおいや水漏れを伴う場合は、すぐに電源プラグを抜いて使用を中止してください。修理か買い替えかの判断は「使用年数7年以上」かつ「修理費が本体価格の50%以上」を目安にすることをおすすめします。

異音に気づいたら放置せず、早めに原因を確認して適切な対処を取ってください。

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洗濯機が脱水できない原因や対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

洗濯機の臭い・カビ・機能低下など日常のトラブルに悩む方に向け、原因の特定から自分でできる対処法、プロへの依頼判断まで役立つ情報を網羅的に提供。縦型・ドラム式どちらの洗濯機にも精通しており、実際の業者取材や施工事例をもとに、メーカーや業者に偏らない中立的な情報を厳選して発信しています。読者が納得のいく選択をできるよう、根拠ある情報でサポートすることを目指します。
【専門分野】
洗濯機クリーニング(縦型・ドラム式)/分解洗浄/洗濯機の修理・買い替え判断

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