洗濯機を回すたび、ガタガタうるさい…
急に大きく揺れるようになったけど、どうして?
洗濯機が激しく揺れたり、ガタガタと大きな音が出たりすると、何か壊れたのかと心配になりますよね。原因の多くは設置の傾きや洗濯物の偏りなど、自分で対処できるものです。
そこで今回は、洗濯機がガタガタうるさい原因を解説します。縦型・ドラム式別の直し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 原因の多くは傾き・入れすぎ・偏りで自己解決が可能
- 縦型とドラム式では確認すべきポイントが異なる
- 購入7年以上かつ修理費が高額なら買い替えが最適
洗濯機がガタガタうるさい5つの原因

洗濯機のガタガタ音は、特定の原因パターンに集中しています。まず原因を正しく把握することで、適切な対処ができます。
ここからは下記5つのガタガタ音の原因について解説します。
本体が傾いている
本体の傾きは、ガタガタ音の最も多い原因です。洗濯機は水平な状態で設計されているため、わずかな傾きでも脱水時に大きな振動が発生します。
床が水平に見えても、防水パンの形状や経年変化で傾くケースがあります。特に引っ越し後や設置直後は傾きが出やすい状況です。
実際に、引っ越し後から急にうるさくなったと感じた人がいました。設置業者に水平調整を依頼したところ、5分ほどで改善したケースもあります。
洗濯物を入れすぎている
洗濯槽に対して洗濯物が多すぎると、重量の偏りが生じて激しい振動につながります。洗濯機の容量の目安は8割程度で、超えると動作が不安定になります。

メーカーが定める定格容量を超えた状態で使い続けると、モーターや軸受けへの負担も増します。環境省のグリーン購入ネットワークでも、適正な洗濯量での使用を推奨しています。
毛布などの大物を一度に洗おうとして槽いっぱいに詰め込み、本体が壁に当たるほど揺れたケースがありました。
洗濯物が偏っている(脱水時に多い)
洗濯物が槽内の片側に偏ると、回転バランスが崩れてガタガタ音が出ます。脱水工程での偏りがとくに激しい振動の原因になります。
ジーンズ1枚やバスタオル1枚など、重さのあるものを単独で洗うと偏りが起きやすくなります。洗濯機が途中で止まるのも、偏りを検知した安全機能が作動しているためです。
脱水時に洗濯機がガタガタする原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

防振ゴム・脚の劣化やズレ
洗濯機の4本の脚には、振動を吸収するゴムが付いています。このゴムが劣化したり脚がズレたりすると、床との接触が不安定になって振動が大きくなります。
ゴムの平均的な寿命は5〜8年程度で、ひび割れや硬化が見られたら交換のサインです。脚のズレは目視でも確認でき、手で脚を触るとぐらつきがわかります。
排水口詰まりによる脱水不良
排水口が詰まると、槽内に水が残った状態で脱水が始まります。水の重さが加わった状態での回転は、通常よりはるかに大きな振動を生みます。

ホコリや糸くずが排水口に蓄積するのが主な原因です。排水フィルターの掃除は月1回が目安ですが、定期的に行っていない家庭では詰まりが進行しやすい状況です。
なお、洗濯機が脱水できない原因や対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

【縦型】ガタガタうるさい洗濯機の直し方

縦型洗濯機のガタガタ音は、いくつかの手順を順番に試すことで改善できます。ここからは下記4つの縦型洗濯機の直し方を解説します。
水平調整脚を回して傾きを直す
縦型洗濯機の本体下部には、高さを調整できる水平調整脚が4本付いています。脚を回すことで高さが変わり、傾きを修正できます。
手順は次のとおりです。
- 水準器(スマートフォンの水平測定アプリでも代用可)を洗濯機の上面に置いて傾きを確認する
- 洗濯機を少し傾けて、低い側の脚を右回しに回して高くする
- 再度水準器で確認し、泡が中央に来るまで調整する
- 調整後に洗濯機を軽く揺らして、4本の脚がすべて床についているか確認する
脚のロックナットを緩めてから調整し、終わったら必ずロックナットを締め直すことが重要です。締め忘れると使用中に脚が動いてしまいます。
輸送用ボルトが外れているか確認する
縦型洗濯機の中には、輸送時に槽が動かないよう固定する輸送用ボルトが付いているものがあります。ボルトが外れていないと、使用中に槽が異常振動します。
取り付け位置はメーカーや機種によって異なりますが、多くは本体背面の下部にあります。取扱説明書の「設置方法」のページに記載されているため、確認してみてください。
購入直後からガタガタする場合は、輸送用ボルトの外し忘れを真っ先に疑うことをおすすめします。
洗濯ネットで偏りを防ぐ
洗濯物の偏りは、洗濯ネットを活用することで軽減できます。バスタオルや厚手の衣類など、重さがあるものをネットに入れてから投入すると、槽内での動きが均一になります。
偏りを防ぐポイントは次のとおりです。
- 大物と小物をセットで洗い、槽内の重さを分散させる
- 毛布や厚手のパーカーは単体ではなく、薄手の衣類と一緒に入れる
- 洗濯物は槽の中心に積み上げるように入れる
洗濯機が途中で止まった時は、衣類を手で均等に広げてから再スタートすると振動が収まります。
排水口の詰まりを取り除く
排水口の詰まりは、定期的な掃除で予防できます。すでに詰まっている場合は、次の手順で取り除いてください。
- 洗濯機の電源を切り、コンセントを抜く
- 排水ホースを排水口から外す
- 排水口のフタとフィルターを取り出す
- ゴミや汚れを取り除き、ブラシで内部を洗う
- 重曹100gとクエン酸50gを排水口に入れ、ぬるま湯を流して発泡させる
- 10分待ってから水で流し、ホースを元に戻す
月1回の排水フィルター掃除を習慣にすることで、詰まりを未然に防げます。詰まりが解消されると、脱水時の振動が明らかに小さくなります。
うるさい洗濯機の対策方法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

【ドラム式】ガタガタうるさい洗濯機の直し方

ドラム式洗濯機は縦型と構造が異なるため、確認すべきポイントも変わります。ここからは下記4つのドラム式洗濯機の直し方を解説します。
輸送用ボルトの外し忘れを確認する
ドラム式洗濯機は、縦型より輸送用ボルトのトラブルが多い機種です。ドラム部分が横向きに回転するため、ボルトが残っていると激しい振動と大きな音が出ます。
輸送用ボルトはほとんどの場合、本体背面に3〜4本取り付けられています。引っ越しの際に業者が取り付けたまま運搬し、設置後に外し忘れるケースが実際にあります。
ドラム式を購入直後や引っ越し後にガタガタ音が出た場合は、背面のボルト確認を最初に行ってください。外したボルトは取扱説明書と一緒に保管しておくと、次の引っ越し時に役立ちます。
防振マットで振動を吸収する
ドラム式洗濯機はもともと振動が大きい設計のため、防振マットの設置が振動対策の基本です。ゴム素材や特殊発泡素材のマットを4本の脚の下に敷くことで、床への振動伝達を抑えられます。
代表的な防振マットの選び方は次のとおりです。
- 厚さ:1cm以上あるものを選ぶ(薄いものは効果が限定的)
- 素材:天然ゴムまたはポリウレタン製が振動吸収性能が高い
- サイズ:洗濯機の脚のサイズより少し大きめのものが安定する
防振マットを敷いた後に水平調整脚で傾きを再調整すると、効果がさらに高まります。マンションや集合住宅では、階下への振動騒音対策としても有効です。
実際に、ドラム式を集合住宅に設置してから下の階の住人に振動を指摘されたケースがありました。防振マットを設置した後は苦情が来なくなった事例もあります。
ドアパッキン周辺の異物を取り除く
ドラム式のドア周辺にあるゴムパッキンに小物が挟まると、回転時にガタガタと大きな音が出ます。硬貨やヘアピンなどの金属製の異物が特に音の原因になります。
確認手順は次のとおりです。
- 電源を切ってドアを開ける
- ゴムパッキンのひだを指でめくり、内部を一周確認する
- 異物があれば取り除く
- 槽内の底部にも小物が落ちていないか確認する
パッキンにひび割れや破れがある場合は、水漏れにつながります。異物の除去と合わせて、パッキンの状態も確認してください。
ヘアピン1本がパッキンに挟まり、脱水のたびに金属音がしていたケースがありました。異物を取り除いたところ即座に音が止まった事例も実際にあります。
排水口詰まりを確認する
ドラム式洗濯機の排水詰まりは、洗濯槽内に水が残る「脱水エラー」として現れることが多いです。水を抱えた状態での脱水回転が激しい振動の原因になります。
ドラム式には排水フィルター(糸くずフィルター)が扉下部に付いているため、月1回の清掃が必要です。フィルターの清掃手順は次のとおりです。
- フィルターカバーを開ける前に、下にタオルを置く(水がこぼれる)
- フィルターカバーのつまみを回して開ける
- フィルターを引き出し、ゴミを取り除いてぬるま湯で洗う
- 元に戻してカバーをしっかり閉める

排水口本体の詰まりも疑われる場合は、縦型と同様の方法で清掃してください。清掃後に試運転を行い、振動が収まるか確認するのがおすすめです。
対処してもうるさい洗濯機が直らない時は?

自分でできる対処を試しても改善しない場合は、より深刻な故障が起きています。ここからは下記3つの判断ポイントについて解説します。
購入から7年以上なら寿命の可能性
洗濯機の平均的な寿命は7〜10年です。電気用品安全法に基づく「長期使用製品安全表示制度」は2009年4月に施行されました。
この制度により、メーカーは洗濯機に「設計上の標準使用期間」を表示する義務があります。日本電機工業会(JEMA)の情報によると、パナソニック・日立・シャープ・東芝など主要メーカーの多くが7年と設定しています。
7年を超えた洗濯機は、ガタガタ音以外にも複数の不具合が出始めるケースが多くなります。
以下の症状が重なっている場合は、寿命のサインと判断できます。
- 脱水時の振動が以前より明らかに大きい
- 洗いの時間が長くなった、または途中で止まる
- 水漏れや異臭が発生している
- エラーコードが頻繁に表示される
消費者庁の事故情報データバンクには、経年劣化による洗濯機の事故事例が報告されています。長期使用の製品はとくに安全面からも定期的な点検が重要です。
異音の種類で故障箇所を見分ける
ガタガタ音の質によって、どこが故障しているかを大まかに判断できます。異音の種類は故障診断の重要な手がかりになります。
主な異音のパターンと考えられる原因は次のとおりです。
- ガタガタ・ゴトゴト音:洗濯物の偏り、設置の傾き、輸送ボルトの外し忘れ
- キーキー・キュルキュル音:Vベルトの摩耗や劣化(縦型に多い)
- ゴーゴー・ゴロゴロ音:軸受け(ベアリング)の劣化や破損
- カタカタ・チリチリ音:異物の混入(硬貨・ヘアピンなど)
- ブーン・唸り音:モーターや排水ポンプの異常
ベアリングの劣化による「ゴーゴー音」は、放置すると軸が折れるリスクがあります。メーカーの修理窓口に早めに相談することをおすすめします。
修理専門業者の調査では、ベアリングやVベルトの交換は技術者による作業が必要で、修理費用の目安は1万5,000円〜3万円程度とされています。
洗濯機から異音がする原因と状況・音別の対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

修理・買い替えの判断方法
修理か買い替えかを判断する際は、「修理費用が本体価格の50%を超えるかどうか」が一般的な目安です。修理費用が購入価格の半額を超えるなら買い替えが経済的といえます。
判断フローは次のとおりです。
- 購入年数を確認する(7年未満→修理を検討、7年以上→買い替えを優先)
- メーカーに修理費用の見積もりを依頼する
- 修理費用が現在の購入価格の50%未満→修理を選ぶ
- 修理費用が50%以上、または修理不可→買い替えを検討する
メーカーによる修理の部品保有期間は、製造終了から6年が目安です。それ以降は部品が手に入らず、修理自体ができなくなるケースがあります。
修理後も別の箇所が次々と壊れるケースがあります。総合的なコストを考えると、7年以上の洗濯機で修理費用が高額になる場合は買い替えが最適な判断です。
まとめ
洗濯機のガタガタ音は、傾き・洗濯物の偏り・排水詰まりなど、自分で解決できる原因が多くあります。まずは設置状況と洗濯物の入れ方を見直すことから始めてみてください。
縦型は水平調整脚の調整と輸送用ボルトの確認が基本です。ドラム式は防振マットの設置とドアパッキン周辺の異物確認を優先してください。
対処しても改善しない場合は、異音の種類から故障箇所を判断することをおすすめします。購入から7年以上が経過しているなら、買い替えも視野に入れてください。修理費用が本体価格の50%を超えるなら、新しい機種への買い替えが結果的にコストを抑えられます。
この記事の手順を参考に、洗濯機のガタガタ音を早めに解決してください。

