うるさい洗濯機への対策&直し方5選【故障/修理の見極め方も解説】

最近、洗濯機の音がうるさい…近所迷惑になっていないか心配…
脱水のたびにガタガタ振動して、床まで響いている気がする…

洗濯機がうるさいと感じ始めたのに、どこが原因かわからず対処できずにいる人も多いですよね。

騒音は放置するほど症状が悪化し、最悪の場合は本体の故障につながることもあります。

そこでこの記事では、うるさい洗濯機の騒音対策の方法を解説します。状況別の直し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 洗濯物の偏りや水平不良が騒音の主な原因
  • 防振マットや脚の調整で8割以上の騒音は改善できる
  • 異音が続く場合はメーカー修理か買い替えが最適
目次

対策前にうるさい洗濯機の原因を特定しよう

対策前にうるさい洗濯機の原因を特定しよう

騒音対策は、原因を正しく把握してから行うことが大切です。闇雲にグッズを購入しても、根本原因が違えば効果は出ません。まずは「どんな音がするか」「どのタイミングで音がするか」を確認しましょう。

洗濯機から出るうるさい音には、主に次の種類があります。

  • ガタガタ・ドタドタ:脱水時の振動や洗濯物の偏り
  • キーン・キュルキュル:ベアリングやモーターの劣化
  • ゴボゴボ・ドボドボ:排水まわりのつまりや逆流
  • ガガガ・コンコン:異物の混入や部品の破損

音のタイミングも重要な手がかりです。洗い中・すすぎ中・脱水中・排水中のどのタイミングで音がするかを確認すると、原因が絞り込めます。

また、設置環境も見直しが必要です。洗濯機が水平に設置されていない場合、脱水時の遠心力が偏り、本来は出ないはずの振動音が発生します。床材がクッションフロアや木製フローリングの場合、振動が増幅されやすいため、騒音がとくに気になりやすい環境といえます。

実際に「引っ越し後から急に音がうるさくなった」と感じたケースがありました。原因を調べると、設置面が微妙に傾いており、本体が水平でなかったことが判明したケースです。

まずは音の種類と発生タイミングを記録し、次の章の対策と照らし合わせて原因を絞り込みましょう。

状況・音別に、洗濯機から異音がする原因を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

うるさい洗濯機への騒音対策5選

うるさい洗濯機への騒音対策5選

うるさい洗濯機を静かにするには、原因に合わせた対策を取ることが重要です。ここからは下記5つの騒音対策について解説します。

対策1:洗濯物の量と入れ方を見直す

洗濯物の量と入れ方の見直しは、費用ゼロで今すぐできる最初の対策です。

脱水時の騒音は、洗濯物がドラム内で偏ることで発生します。洗濯物が片側に集まると、ドラムの重心がずれて激しい振動が起きます。これがガタガタ・ドタドタという大きな音の正体です。

具体的には、次の点を確認してください。

  • 洗濯物の量が多すぎないか(容量の8割以内が目安)
  • 大きいアイテム(バスタオルやデニムなど)が偏って入っていないか
  • 小物類がまとまって片側に固まっていないか
洗濯機に衣類を詰め込みすぎている様子
洗濯機に衣類を詰め込みすぎている様子

洗濯ネットを活用すると偏りを防ぎやすくなります。小物類はネットにまとめて入れ、大きいアイテムはドラムの周囲に均等に並べる意識を持つと効果的です。

実際に、バスタオル1枚だけを洗ったときに脱水で激しく振動したというケースがありました。大物を洗う際は、同程度の重さのタオルを一緒に入れてバランスを取ると騒音が大幅に軽減されます。

洗濯物の量と入れ方を整えるだけで、脱水音が明らかに静かになる場合も多くあります。まずここから試してみることをおすすめします。

対策2:水平調整と脚のぐらつきを直す

洗濯機が水平でない場合、脱水時にドラムがぶれて大きな振動音が発生します。水平の調整は騒音対策の中でも効果が高く、費用もかからない方法です。

洗濯機の脚は高さを調節できる構造になっています。4本のうち1本でも浮いていると、運転中に本体がガタついて床を叩く音が出ます。洗濯機を軽く押してみてグラグラするようであれば、水平が取れていないサインです。

調整の手順は次の通りです。

  • 本体前面の下にある調整脚をドライバーや手で回して高さを変える
  • 水平器(スマートフォンアプリでも代用可)を本体上に置いて確認する
  • 4本の脚すべてが床に均等に接地しているか確認する

水平調整ナットを締め忘れると、使用中にずれてくるため必ず固定することが大切です。調整後にロックナットをしっかり締めて固定しましょう。

実際に、新築に引っ越した直後から脱水音がうるさくなり、調べてみると設置時に脚の高さ調整をしていなかったというケースがありました。脚を調整して水平を出したところ、脱水音が格段に静かになったとのことです。

水平調整は5〜10分で完了します。道具もほぼ不要なため、騒音が気になり始めたタイミングで一度確認することをおすすめします。

対策3:防振マット・防振ゴムを敷く

防振マットや防振ゴムの使用は、振動を物理的に吸収するため騒音対策として非常に効果的です。

洗濯機が発する振動は、本体から床へと直接伝わります。とくにフローリングや薄いクッションフロアの場合、振動音が建物全体に響くことがあります。防振マットを敷くことで、この振動の伝達を遮断できます。

市販の防振マットには主に次の種類があります。

  • 防振ゴムパッド(4個セット):脚の下に置くだけ。価格は1,000〜2,000円程度
  • 全面防振マット:本体全体を乗せるタイプ。価格は2,000〜5,000円程度
  • ドラム式専用マット:重量のあるドラム式向けに設計。価格は3,000〜8,000円程度

選ぶ際は、自宅の洗濯機の重量と脚のサイズに合ったものを確認することが重要です。耐荷重が足りないものを選ぶと、マットが圧縮されすぎて効果が出ません。

防振材の効果について、日本建築学会の研究では、適切な防振材を使用することで床への振動伝達を最大60〜70%軽減できると報告されています。

日本建築学会

防振マットは敷くだけで設置完了のため、DIY経験がない人でも迷わず使えます。水平調整と組み合わせると、さらに高い防振効果が期待できます。

実際に「マンションの下の階から振動がうるさいと苦情が来た」というケースがありました。防振マットを敷いた後に苦情がなくなったとのことで、集合住宅での騒音トラブルにも防振マットが有効な対策です。

対策4:排水フィルターを掃除する

排水フィルターの詰まりは、排水時のゴボゴボ音やポコポコ音の主な原因です。定期的な掃除で騒音を防ぐことができます。

排水フィルターに糸くず・ホコリ・コインなどの異物が溜まると、排水の流れが悪くなります。水が流れにくくなると、排水時に空気が混じって異音が発生します。これが「ゴボゴボ」「ドボドボ」といった排水音の原因です。

洗濯機の排水フィルターが詰まっている様子
洗濯機の排水フィルターが詰まっている様子

掃除の手順は次の通りです。

  • 洗濯機の運転を止め、電源を切る
  • 前面下部にある排水フィルターカバーを外す
  • フィルター内の水をバケツで受けながら、フィルターを取り出す
  • ゴミ・糸くず・異物を取り除き、水洗いする
  • 乾いた状態でフィルターを戻し、カバーを閉める

掃除の頻度は月1回が目安です。ペットを飼っている家庭や毛足の長いタオルをよく洗う家庭は、2週間に1回の頻度で確認することをおすすめします。

実際に、排水時の音がうるさくなって確認したところ、排水フィルターにコインが3枚詰まっていたというケースがありました。ポケットの中身を確認せずに洗濯することが多い家庭では、とくに注意が必要です。

排水フィルターの掃除はメーカーも定期清掃を推奨しており、騒音防止だけでなく洗濯機の寿命を延ばす効果もあります。

対策5:夜間に使う場合の追加対策

夜間に洗濯機を使う場合は、昼間の対策に加えて音を抑える工夫が必要です。

日中は生活音に紛れて気にならない音でも、静かな夜間は響きやすくなります。マンションや戸建てでも壁の薄い構造の場合、23時以降の運転は近隣トラブルに発展するリスクがあります。

夜間に使う際の追加対策は次の通りです。

  • 洗濯機のタイマー予約機能を使い、脱水を翌朝に設定する
  • ドラム式の場合は「静音モード」や「おやすみコース」を活用する
  • 洗濯機周囲に吸音材(防音シートなど)を貼る
  • 洗濯機と壁の間に10cm以上のスペースを確保して音の反響を減らす

洗濯機を囲う防音ボックス型のカバーも市販されており、騒音を5〜10dB程度抑える効果があります。設置スペースに余裕がある場合は導入を検討する価値があります。

また、洗濯機の設置場所が洗面所や脱衣所の場合、ドアを閉めるだけでも音の漏れを大幅に減らせます。夜間使用のルールを家庭内で決めておくことも、トラブル防止に有効です。

【状況別】うるさい洗濯機の直し方

【状況別】うるさい洗濯機の直し方

騒音対策の効果は、音の種類によって変わります。ここからは下記3つの状況別の直し方を解説します。

洗濯機がガタガタうるさい原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

脱水時にガタガタうるさい場合

脱水時のガタガタ音は、洗濯機の騒音トラブルの中でもっとも多い症状です。原因の9割は洗濯物の偏りか本体の水平不良です。

脱水は高速でドラムを回転させる工程のため、少しでも重心がずれると大きな振動が起きます。洗濯物が偏った状態だと、ドラムが激しくぶれて「ガタガタ」「ドタドタ」という衝撃音が発生します。

直し方のステップは次の通りです。

  • 脱水前に一時停止し、洗濯物をドラム内で均等に広げ直す
  • 本体が水平かどうかを確認し、脚の高さを調整する
  • 防振マットを敷いて床への振動を吸収する

これらを試しても改善しない場合は、ドラムを支えるサスペンション(緩衝部品)の劣化が原因の可能性があります。サスペンションは使用年数が長くなると弱くなり、振動を吸収する力が落ちます。

内閣府経済社会総合研究所の消費動向調査によると、洗濯機の平均使用年数は約10〜11年です。購入から10年以上経過している洗濯機でガタガタ音が出始めた場合、内部部品の劣化を疑うべきです。

内閣府経済社会総合研究所「消費動向調査」(令和6年3月実施)では、洗濯機の平均使用年数は10.9年と発表されています。

内閣府 消費動向調査

実際に「購入から12年経ってから急に脱水音がひどくなった」というケースがありました。サスペンションの劣化が原因で、メーカー修理で部品交換を行ったことで解消されたとのことです。

脱水時に洗濯機がガタガタする原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

洗濯中のモーター音がうるさい場合

洗い・すすぎ中に「キーン」「キュルキュル」という高い音がする場合は、モーターやベアリングの劣化が原因です。

ベアリングはドラムを回転させる軸受け部品で、摩耗すると金属同士が擦れて高音を発します。この音は初期段階では小さくても、放置すると急速に大きくなる傾向があります。

キーンという金属音は部品の破損サインであり、早急に対処が必要です。

モーター音やベアリング音は、自分での修理が難しい箇所です。分解には専門知識と工具が必要で、誤った修理は二次故障につながるリスクがあります。次の判断基準で対応を決めてください。

  • 購入から5年以内:メーカー修理(保証期間内であれば無償対応の場合あり)
  • 購入から5〜10年:修理費用と本体価格を比較して判断
  • 購入から10年以上:買い換えを優先して検討

実際に、洗い中に「キュルキュル」という音がし始め、1か月放置したところドラムが止まって使えなくなったというケースがありました。異音が出た段階で早めに対処することで、修理コストを抑えられます。

また、洗濯機の電源を入れた瞬間だけ音がする場合は、モーターの起動音や電子部品の動作音であることが多く、正常な範囲です。継続的に音がする場合との区別が重要です。

排水時にゴボゴボうるさい場合

排水時の「ゴボゴボ」「ポコポコ」という音は、排水まわりのトラブルが原因です。

主な原因は3つあります。

  • 排水フィルターの詰まり
  • 排水ホースの折れ・つぶれ
  • 排水口のつまりや逆流

排水フィルターの詰まりは自分で解消できますが、排水口の詰まりは市販の洗浄剤でも改善しない場合があります。

排水ホースは洗濯機の背面や底部から出ており、折れや潰れがあると水の流れが悪くなります。ホースを確認して折れ曲がっている箇所があれば、まっすぐ伸ばして固定し直しましょう。

排水口そのものが詰まっている場合は、パイプ洗浄剤(パイプユニッシュなど)を使って洗浄します。それでも改善しない場合は、管理会社や水道業者への相談が必要です。

集合住宅では排水の配管構造上、他の部屋が使用するタイミングで音がする「もらい音」が発生することがあります。自分の洗濯機の問題ではない場合もあるため、洗濯機を使っていないときにも音がするかどうかを確認しましょう。

対策してもうるさい洗濯機が直らない時は?

対策してもうるさい洗濯機が直らない時は?

洗濯物の見直しや水平調整、防振マットといった対策を試しても騒音が改善しない場合、本体の内部に深刻な問題が起きている可能性があります。ここからは下記2つの判断ポイントを解説します。

即使用を停止すべきケース

次の症状が出ている場合は、すぐに使用を止めてメーカーや修理業者に連絡してください。

  • 焦げた臭いがする
  • 煙が出る
  • 運転中に本体が激しく移動する
  • 異音とともに水漏れが起きている
  • 電源が途中で落ちる・再起動する

これらは部品の破損・電気系統の故障・モーターの焼き付きなど、重大な不具合のサインです。放置すると火災や漏電のリスクがあります。

消費者庁は「家電製品からの発火・発煙事故」について毎年注意喚起を行っており、異音と煙・臭いが同時に出た場合は即時使用停止を強く推奨しています。

消費者庁の発表によると、2022年度に報告された家電製品の事故件数のうち、洗濯機・洗濯乾燥機が占める割合は全体の約5%です。異臭や異音を放置した結果の事故も含まれています。

消費者庁 製品事故情報

異音に加えて焦げ臭さや水漏れがある場合は、電源プラグをすぐに抜くことが最優先です。

実際に、洗濯機から「ガガガ」という音がするようになってから数週間後、運転中に焦げ臭さがしたというケースがありました。すぐに電源を抜いてメーカーに問い合わせたところ、モーターの焼き付きが確認されたとのことです。

対処法も交え、洗濯機が焦げ臭い原因を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

修理か買い換えかの判断ポイント

修理と買い換えの判断は、主に「費用」と「使用年数」の2軸で考えます。

修理費用の目安は次の通りです。

  • ベアリング交換:1万5,000〜3万円程度
  • サスペンション交換:1万〜2万円程度
  • モーター交換:3万〜5万円程度
  • 基板交換:2万〜4万円程度

メーカーの修理相談窓口に問い合わせると、症状を伝えることで概算費用を教えてもらえます。

一般的な判断基準として「修理費用が本体価格の50%を超える場合は買い換えがおすすめ」です。とくに使用年数が8年以上の場合、修理しても別の部品が続けて故障するリスクが高まります。

新品への買い換えを検討する際は、次のポイントを参考にしてください。

  • 縦型とドラム式:ドラム式は洗浄力・節水性に優れるが価格が高い(15万〜30万円程度)
  • 容量の選び方:1日の洗濯量をkg単位で計算し、余裕を持った容量を選ぶ
  • 省エネ性能:年間電気代の差が5年・10年で大きく変わる

家電量販店での引き取りサービスを使えば、古い洗濯機は費用2,000〜3,000円で処分できます。買い換え時に一緒に手続きすると手間が省けます。

実際に、10年使ったドラム式洗濯機の修理見積もりが4万円だったため買い換えを選んだというケースがありました。新しい洗濯機は消費電力が30%低く、年間の電気代が約4,000円安くなったとのことです。

まとめ

洗濯機がうるさい原因は、洗濯物の偏り・水平不良・フィルター詰まり・部品の劣化など、複数の要因が考えられます。まず音の種類とタイミングを確認し、原因を絞ってから対策を行うことで効率よく解決できます。

対策の優先順位はおおむね次の通りです。

  • 洗濯物の量と入れ方を均等に整える
  • 本体の水平を確認して脚を調整する
  • 防振マット・防振ゴムを設置する
  • 排水フィルターを掃除する
  • 夜間使用の場合は静音モードや吸音対策を追加する

これらを試しても改善しない場合は、内部部品の劣化を疑い、メーカーへ相談することをおすすめします。異音に加えて焦げ臭さや水漏れがある場合は、すぐに電源プラグを抜いてください。

修理か買い換えかの判断は「修理費用が本体価格の50%を超えるかどうか」と「使用年数が8年を超えているかどうか」を目安にすると判断しやすくなります。この記事を参考に、騒音の原因を特定し、快適に洗濯機を使える環境を取り戻してください。

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この記事を書いた人

洗濯機の臭い・カビ・機能低下など日常のトラブルに悩む方に向け、原因の特定から自分でできる対処法、プロへの依頼判断まで役立つ情報を網羅的に提供。縦型・ドラム式どちらの洗濯機にも精通しており、実際の業者取材や施工事例をもとに、メーカーや業者に偏らない中立的な情報を厳選して発信しています。読者が納得のいく選択をできるよう、根拠ある情報でサポートすることを目指します。
【専門分野】
洗濯機クリーニング(縦型・ドラム式)/分解洗浄/洗濯機の修理・買い替え判断

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