ドラム式洗濯機がうるさい原因と今すぐできる直し方

洗濯するたびにガガガって音がして、夜は気になって使えない…
ドラム式洗濯機がうるさくなったのは故障なの?

ドラム式洗濯機を使っていると、ある日突然、今までと違う音がすることがあります。音の種類によって原因はまったく異なるため、同じ「うるさい」でも対処法は変わります。

ただ、どの音がどんな原因を示しているのか、判断できない人も多いはずです。

そこでこの記事では、実際のユーザー事例も交え、音の種類・使用状況ごとの原因と対処法を解説します。設置・防振対策から修理・買い替えの判断基準まで触れているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • ガガガ・ゴトゴトなど音の種類で原因が異なる
  • 脱水・乾燥など状況別に対処法が変わる
  • 対処しても改善しない場合は修理か買い替えが最適
目次

【音別】うるさいドラム式洗濯機の原因&直し方

【音別】うるさいドラム式洗濯機の原因&直し方

ドラム式洗濯機から出る異音は、音の種類によって原因が異なります。

音の特徴を正しく把握することが、最短での解決につながります。

ここからは下記4つの音別の原因と直し方を解説します。

ガガガ/ガリガリ音の場合

ガガガ・ガリガリといった金属がこすれるような音が出る場合、異物の混入が主な原因です。

コインや小石、ヘアピン、ブラジャーのワイヤーといった硬い異物がドラム内に入り込み、回転のたびにドラムや槽内壁に当たって金属音が発生します。

ドラム内だけでなく、ドラムと外槽のすき間に異物が落ちているケースも多いです。

直し方の手順は次の通りです。

  • 電源を切り、ドラム内を目視で確認する
  • 洗濯物のポケットを全部確認し、異物を取り除く
  • 糸くずフィルター(排水フィルター)を外し、中を確認する
  • ドラムを手でゆっくり回して異物がないか確認する

異物が見つからない場合、すき間に落ちた可能性があります。この場合は無理に自分で取り出そうとせず、メーカーや修理業者に相談してください。

実際に、洗濯前にポケットの中身を確認しておらず、500円玉がドラムと外槽のすき間に落ちてしまったケースがありました。運転中に大きなガガガ音が続き、業者に分解修理を依頼することになった事例です。

洗濯機から異音がする原因と状況・音別の対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ゴトゴト/ドンドン音の場合

ゴトゴト・ドンドンといった鈍い振動音は、洗濯物の偏りや洗濯機本体の水平が取れていないことが原因です。

洗濯物がドラムの片側にかたまると、回転時に重量バランスが崩れます。結果として、ドラムが正常な円運動をできず、ドンドンと打撃音が発生します。

とくに厚手のバスタオルや毛布を1枚だけ洗う場合、偏りが起きやすいです。

直し方の手順は次の通りです。

  • 一時停止して洗濯物を手で均等にほぐし直す
  • 洗濯物の量が極端に少なすぎないか確認する
  • 毛布などかさばるものは単体ではなく、バスタオルと一緒に洗う
  • 洗濯機本体が水平に設置されているか確認する(後述の水平調整を参照)

洗濯物の量が少なすぎても偏りが起きます。目安として、ドラム容量の30〜40%以上の量を入れると偏りが軽減されます。

キュルキュル/キーキー音の場合

キュルキュル・キーキーという高音の摩擦音は、ベルトやベアリングの摩耗・劣化が主な原因です。

ドラムを回転させるためのVベルトが劣化してすべり始めると、キュルキュルという摩擦音が発生します。また、ドラム軸を支えるベアリングが摩耗した場合も同様の高音が出ます。

この音は部品の消耗によるものなので、放置すると故障が進行します。

直し方として、自分でできることはほとんどありません。ベルトやベアリングの交換は内部の分解作業が必要なため、メーカーサービスや家電修理業者への依頼が必要です。

キーキー音が出始めてから1か月以上放置し続けた結果、最終的にドラムが動かなくなったケースがありました。早めの点検依頼が結果的にコストを抑えることにつながります。

音が出始めたら、まず購入したメーカーのカスタマーサポートに相談してください。

カラカラ/カチカチ音の場合

カラカラ・カチカチといった乾いた音は、排水フィルター内の異物や、ドラム内に残った小物が原因である場合がほとんどです。

靴下の中に入ったコインや、ネットに入れ忘れたボタン付きの衣類などが、回転のたびにドラム内をはね回ることでカラカラ音が発生します。

また、排水フィルターに糸くずや小さなゴミがたまっている場合も、排水時にカチカチ音が出ることがあります。

まず排水フィルターを外して確認することが、最初のステップです。

直し方の手順は次の通りです。

  • 洗濯物を取り出し、ドラム内を隅々まで確認する
  • 排水フィルターを取り外し、異物とゴミを取り除く
  • ドラムシール(パッキン)のすき間に小物が挟まっていないか確認する

排水フィルターの清掃は月1回を目安に行うと、詰まりによる異音を予防できます。

【状況別】うるさいドラム式洗濯機の原因&対処法

【状況別】うるさいドラム式洗濯機の原因&対処法

同じドラム式洗濯機でも、音が出るタイミングによって原因が変わります。

洗濯・すすぎ・脱水・乾燥、それぞれの工程で確認すべきポイントが異なります。

ここからは下記3つの状況別の原因と対処法を解説します。

洗濯・すすぎ時

洗濯やすすぎ工程中に音が出る場合、ドラム内の異物混入か洗濯物の量・偏りが原因です。

洗い工程では比較的ゆっくりドラムが回転しますが、それでも異物があれば音は出ます。また、水を含んだ洗濯物は重くなるため、偏りがあると低速でもドンドン音が出やすくなります。

洗濯・すすぎ時の異音チェックリストは次の通りです。

  • 洗濯物のポケットに異物が入っていないか
  • 洗濯ネットに入れ忘れた小物がないか
  • 洗濯物の量が多すぎる・少なすぎないか(目安:ドラム容量の30〜80%)
  • 洗剤の入れすぎによる過剰な泡が出ていないか

洗剤を多く入れすぎると、泡が排水経路に詰まって動作音が大きくなる場合があります。洗剤は必ず規定量を守ってください。

実際に、液体洗剤のキャップ2杯分を毎回入れていた人が、過剰な泡によって排水詰まりを起こし、運転中に異音が発生したケースがありました。規定量に戻したところ音が改善されています。

洗濯機がすすぎ時にうるさい原因と対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

脱水時

脱水工程は最もドラムの回転数が高くなるため、異音が出やすいタイミングです。

一般的なドラム式洗濯機の脱水時の回転数は毎分800〜1,200回転に達します。この高速回転中に洗濯物の偏りがあると、振動と騒音が大きく増幅されます。

脱水音がうるさい場合の対処法は次の通りです。

  • 一時停止→ドアを開け、洗濯物を均等に広げ直してから再開する
  • かさばる衣類(ジーンズ、パーカーなど)は2〜3枚まとめて洗う
  • 洗濯機下に防振マットを敷く(後述の対策2を参照)
  • 設置面が水平かどうかを確認する

脱水時の振動がとくに床に伝わりやすいのは、ドラム式洗濯機が縦型と比べてモーター出力が大きいためです。マンションや2階建て住宅では防振対策が重要になります。

また、脱水開始直後に「アンバランス検知」が作動して運転が止まる場合、洗濯物の偏りが原因です。洗濯物を入れ直して再度スタートしてください。

乾燥時

乾燥工程での異音は、乾燥フィルターの目詰まりや内部部品の劣化が主な原因です。

乾燥フィルターにほこりや糸くずが詰まると、送風経路が狭まります。空気の流れが悪くなることで、ファンに負荷がかかってブーン・ゴーという異音が出ます。

乾燥フィルターは毎回の洗濯後に清掃するのが基本です。

対処法の手順は次の通りです。

  • 乾燥フィルターを取り出し、ほこりを取り除く
  • フィルターの奥(ダクト部分)もブラシや掃除機で清掃する
  • 月1回は乾燥フィルターを水洗いして完全に乾かしてから戻す

乾燥フィルターのほこりを半年以上一度も取っていなかった人が、乾燥中にゴーという大きな音と異臭が発生したケースがありました。フィルターを清掃したところ音と臭いの両方が改善されています。

また、乾燥工程でキュルキュル音が出る場合、ドラムベアリングやヒートポンプユニットの劣化が疑われます。この場合は自己対処が難しく、メーカーへの修理依頼が必要です。

ドラム式洗濯機の乾燥が遅い・時間が長くなった原因を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ドラム式の騒音を減らす設置・防振対策

ドラム式の騒音を減らす設置・防振対策

異物や偏りが原因でない場合、設置環境や防振対策を見直すことで騒音を大きく減らせます。

ドラム式洗濯機は縦型に比べてドラムが横向きに回転するため、水平設置の精度がとくに重要です。

水平が少しでもずれていると、正常な動作でも振動音が増幅されます。

ここからは下記2つの設置・防振対策を解説します。

うるさい洗濯機の対策方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

対策1:水平調整

水平調整は、洗濯機の4本の脚(アジャスターフット)を回して高さを合わせる作業です。

洗濯機本体の上面に水平器を置き、前後左右ともに気泡が中心に来るよう調整します。水平器がない場合、スマートフォンの水平器アプリでも代用できます。

水平から1度以上ずれるだけで、脱水時の振動が体感できるほど大きくなります。

調整の手順は次の通りです。

  • 洗濯機の電源を切り、水栓を閉める
  • 洗濯機前面の下部にあるアジャスターフット(ナット付きの脚)を見つける
  • スパナまたは手でナットを緩め、脚の高さを調整する
  • 水平器を洗濯機上面に置き、前後左右ともに水平を確認する
  • 水平が取れたらナットをしっかり締め直す

調整後は洗濯機を少し揺らして安定しているか確認してください。がたつきがある場合は再調整が必要です。

洗濯機を新しい家に引っ越し後そのまま使い始めた結果、脱水のたびに大きな振動音が出たケースがありました。水平調整を行ったところ、振動音がほぼ消えたという事例です。床の傾きは見た目ではわかりにくいため、設置後は必ず確認してください。

脱水時に洗濯機がガタガタする原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

対策2:防振マット/防振ゴムの設置

防振マットや防振ゴムは、洗濯機の振動が床に伝わるのを防ぐアイテムです。

洗濯機の脚の下に防振ゴム(パッド)を置くか、洗濯機全体の下に防振マットを敷くことで、脱水時の振動を大幅に吸収できます。

防振マットはとくにマンションの上階や木造住宅で効果が高いです。

選ぶポイントは次の通りです。

  • 素材:天然ゴムまたはEVA素材のものを選ぶ(吸振性能が高い)
  • 厚さ:10mm以上のものが効果的
  • サイズ:洗濯機の設置面積より少し大きめのものを選ぶ
  • 耐荷重:洗濯機本体の重量(多くは60〜80kg)に対応したものを確認する

パナソニック日立など各メーカーも純正の防振パッドを販売しており、自社製品との適合が保証されているため安心して使えます。

防振マットと水平調整を組み合わせると、振動音の低減効果がさらに高まります。防振対策に取り組む場合は両方をセットで行うことがおすすめです。

対処してもドラム式の音が小さくならない時は

対処してもドラム式の音が小さくならない時は

ここまでの対処法を試しても音が改善しない場合、内部部品の故障が疑われます。

自分でできる確認と、プロに任せるべき判断を正しく切り分けることが大切です。

ここからは下記2つの判断ポイントを解説します。

故障かの見極め方

故障かどうかを判断する前に、まず「自分でできる確認」をすべて行うことが必要です。

次のチェックリストで確認してください。

  • 異物の混入:ドラム内・排水フィルター・パッキンのすき間すべてを確認済みか
  • 洗濯物の偏り:均等に入れ直して再運転しても音が出るか
  • 水平調整:前後左右ともに水平が取れているか
  • 防振対策:防振マットまたは防振ゴムを設置しているか
  • フィルター清掃:乾燥フィルター・排水フィルターを清掃済みか

上記をすべて確認・対処した上でも音が続く場合、故障の可能性が高いです。

故障が疑われるサインとして、次の3つが代表的です。

  • キュルキュル・キーキー音が続く(ベルト・ベアリングの摩耗)
  • 脱水が途中で止まる・エラーコードが表示される
  • 運転のたびに音が大きくなっている

エラーコードが表示された場合は、メーカーの取扱説明書またはメーカー公式サイトで番号の意味を確認してください。エラーコードは故障箇所を特定する重要な情報です。

洗濯機が脱水できない原因や対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

クリーニング/修理/買替の判断基準

対処法を試しても改善しない場合、クリーニング・修理・買い替えの3択から判断します。

購入からの年数と症状の組み合わせで判断するのがおすすめです。

判断の目安は次の通りです。

  • クリーニングが最適な場合:購入から3年以内で、フィルター詰まりや汚れによる音の場合。洗濯槽クリーニングの費用相場は1万5,000〜2万5,000円です。
  • 修理が最適な場合:購入から3〜7年で、ベルト・ベアリング交換など単一部品の故障の場合。修理費用の目安は1万〜3万円程度です。
  • 買い替えが最適な場合:購入から8年以上経過している場合、または修理費用が5万円を超える場合。

ドラム式洗濯乾燥機の使用年数については、内閣府の消費動向調査によると主要耐久消費財の平均使用年数は約10.9年というデータがあります。ただし、これはあくまで「実際に使われた平均年数」であり、安全に使い続けられる目安とは異なります。

なお、長期使用製品安全表示制度(経済産業省所管)の対象品目は洗濯乾燥機を除いた縦型等の洗濯機であり、ドラム式洗濯乾燥機は同制度の対象外です。制度対象の洗濯機については、各メーカーが標準使用期間を6〜7年と設定しているケースが多くなっています。

購入から8年以上の場合、修理をしても別の箇所が故障する可能性が高くなります。修理費が5万円を超えるなら、新機種への買い替えを検討するほうが長期的なコストパフォーマンスが良くなります。

修理を依頼する前に、メーカーの修理窓口で見積もりを取ることがおすすめです。見積もりは無料で対応しているメーカーが多く、費用を確認してから判断できます。

また、修理依頼の際は購入年月日と型番を事前に調べておくと、部品の在庫確認や費用の案内がスムーズです。型番は洗濯機の背面または側面に貼られたシールに記載されています。

まとめ

ドラム式洗濯機のうるさい音は、音の種類と発生するタイミングで原因が異なります。

まずは音の特徴から原因を絞り、対処できるものは自分で対応しましょう。それでも改善しない場合は、購入年数と修理費用を比較した上でクリーニング・修理・買い替えを判断してください。

この記事のポイントをまとめます。

  • ガガガ・ガリガリ音は異物混入、ゴトゴト音は洗濯物の偏りや水平ずれが原因
  • 脱水時の振動音は水平調整と防振マットの併用で大きく軽減できる
  • 購入から8年以上・修理費5万円超の場合は買い替えが長期的にお得
  • キュルキュル・キーキー音が続く場合は放置せずメーカーに修理依頼を

日常的なフィルター清掃と洗濯物の正しい入れ方を心がけるだけで、多くの異音トラブルは未然に防げます。

音が気になり始めたら、まずこの記事のチェックリストを一通り確認してみてください。

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この記事を書いた人

洗濯機の臭い・カビ・機能低下など日常のトラブルに悩む方に向け、原因の特定から自分でできる対処法、プロへの依頼判断まで役立つ情報を網羅的に提供。縦型・ドラム式どちらの洗濯機にも精通しており、実際の業者取材や施工事例をもとに、メーカーや業者に偏らない中立的な情報を厳選して発信しています。読者が納得のいく選択をできるよう、根拠ある情報でサポートすることを目指します。
【専門分野】
洗濯機クリーニング(縦型・ドラム式)/分解洗浄/洗濯機の修理・買い替え判断

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