洗濯機がすすぎのときだけうるさい…何が原因なんだろう?
異音がひどくて、どう対処すればいいかわからない
すすぎ中に突然「ガタガタ」「ドンドン」と大きな音がすると、故障なのかと心配になりますよね。
ただ、すすぎ時の異音は必ずしも重大な故障とは限りません。洗濯物の偏りや排水口の詰まりなど、自分で対処できる原因がほとんどです。
そこでこの記事では、洗濯機がすすぎ時にうるさくなる原因と対処法を解説します。音の種類で故障かを見分ける方法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
- 偏り・詰まり・汚れ蓄積がすすぎ異音の主な原因
- ガタガタ音はバランス不良、キーキー音は部品故障のサイン
- 7年以上使用の洗濯機は買い替えを優先すべき
洗濯機がすすぎ時にうるさい5つの原因

洗濯機がすすぎのときだけうるさくなる場合、特定の5つの原因に絞り込めます。
洗いよりもすすぎのほうが音が大きくなりやすい理由は、すすぎ中の回転速度と水流の強さにあります。原因を正確に把握しておくと、自分で対処できるかどうかの判断が早くなります。そこで、ここからはすすぎ中に発生する異音の原因を、5つにまとめて紹介します。
洗濯機から異音がする原因と状況・音別の対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

原因1:洗濯物の偏りによるバランス崩れ
洗濯物の偏りは、すすぎ時の異音でもっとも多い原因です。
すすぎ工程では、洗いよりも高速で槽が回転します。洗濯物が槽の片側に集まると、重さのバランスが崩れて槽が激しく揺れます。結果として「ガタガタ」「ドンドン」と大きな衝撃音が発生するといえます。
タオルや厚手のパーカーなどは、すすぎ中に水を吸って重くなる素材です。槽の一方向に偏った瞬間、回転バランスが大きく崩れます。実際に、バスタオル1枚だけを洗ったときに激しい振動と音が出て、洗濯機が止まってしまったケースがありました。
原因2:洗濯物の入れすぎ
洗濯物を定格容量いっぱいに詰め込んでいる場合も、すすぎ中の異音につながります。

洗濯物が多すぎると、すすぎ中に水流が均一に行き渡りません。洗濯物が塊のまま動くため、槽内でバランスが崩れやすくなります。モーターへの負荷が増大して振動も大きくなる点も見逃せません。
洗濯機の定格容量の8割以下が、理想的な洗濯量の目安です。パナソニックなど各メーカーの公式サイトでも、容量の8割程度を推奨しています。容量をオーバーした状態での使用を続けると、モーターや軸受け部品の劣化が早まります。
原因3:排水口・排水ホースの詰まり
排水口や排水ホースが詰まっていると、すすぎ中の排水が正常におこなわれません。
すすぎ工程では、すすぎと排水を繰り返します。排水がうまくいかないと、槽内に水が溜まった状態で槽が回転します。通常より大きな抵抗がかかり、振動や異音が発生する仕組みです。

糸くず・洗剤カス・皮脂汚れが、排水口に蓄積しやすい成分といえます。排水口の詰まりは見落としがちですが、異音の直接原因になるため注意が必要です。実際に、排水口を掃除したら「ゴボゴボ」という排水音と振動が止まったケースがありました。
原因4:洗濯槽内部の汚れやカビの蓄積
洗濯槽の裏側に汚れやカビが堆積すると、槽の回転バランスに影響します。
洗濯槽の裏側は、石けんカスや皮脂汚れが溜まりやすい場所です。汚れが厚く堆積すると、槽全体の重量バランスが偏ります。すすぎ中の高速回転時に、振動や異音として現れます。

カビが発生すると、衣類にカビが付着します。さらに、槽の回転バランスが乱れる機械的な問題も引き起こします。月に1回程度の槽洗浄で予防できるため、定期的なメンテナンスが重要です。
国民生活センターの調査でも、洗濯槽の汚れが洗濯物の衛生面に悪影響を与えることが指摘されています。
原因5:部品の劣化や故障
使用年数が5年を超えた洗濯機では、内部部品の劣化が異音の原因になります。
劣化しやすい主な部品は次の3つです。
- サスペンション(ダンパー):槽の振動を吸収するゴム部品で、劣化すると振動が増大する
- ベアリング(軸受け):槽の回転を支える金属部品で、摩耗すると「キーキー」「ガリガリ」という金属音が出る
- プーリー(滑車):ベルト駆動型の洗濯機で、摩耗するとベルトが滑って異音が発生する
これらの部品は消耗品であり、使い続けることで自然に劣化します。部品の故障が原因の場合は自力での対処が難しく、修理依頼が必要です。
音の種類で洗濯機の故障かを見分ける方法

異音の種類を聞き分けると、故障かどうかを早い段階で判断できます。
音の質によって、原因が大きく2つに分かれます。自分で対処できる「バランス不良」と、修理が必要な「部品故障」を区別することが重要です。そこで、ここからは音の種類ごとの見分け方を、2つにまとめて紹介します。
ガタガタ/ドンドン:バランス不良の可能性
「ガタガタ」「ドンドン」という衝撃音は、洗濯槽が揺れていることを示します。
ガタガタ・ドンドン音は、洗濯物の偏りや洗濯機本体が傾いているときに発生します。床との接触や排水ホースが壁に当たることで、音が増幅されるケースもあります。洗濯機が設置面から浮き上がるような揺れを伴う場合は、バランス不良がほぼ確定です。
| 音の特徴 | 発生しやすいタイミング | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| ガタガタ | すすぎの高速回転時 | 洗濯物の偏り・床の傾き |
| ドンドン | 脱水開始直後 | 容量オーバー・設置不良 |
| ゴボゴボ | すすぎ後の排水時 | 排水口・ホースの詰まり |
設置面が水平でないと、バランス不良の音が出やすくなります。洗濯機の四隅にある調整脚を回して水平に調整するだけで、音が解消するケースが多いです。
洗濯機がガタガタうるさい原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

キーキー/ガリガリ:部品故障の可能性
「キーキー」「ガリガリ」という金属音や摩擦音は、内部部品の摩耗や破損を示します。
キーキー・ガリガリ音は、自分での対処が難しい段階に入っているサインです。ベアリングが摩耗すると、回転のたびに金属同士が擦れて「ガリガリ」という音が発生します。放置すると軸受けが完全に破損し、修理費用が大幅に増えます。
洗濯機から金属音がする場合、ベアリング(軸受け)の損傷が疑われます。早期に専門家へ相談することで、修理費を抑えられます。
一般財団法人 家電製品協会
金属音が出ている場合は使用を続けず、早めにメーカーへ問い合わせることをおすすめします。
すすぎ時にうるさい洗濯機の対処法・直し方

原因が特定できたら、対処法を順番に試しましょう。
まずは自分でできる対処から始めるのが、コストを抑える近道です。そこで、ここからはすすぎ時の異音に対する対処法・直し方を、6つにまとめて紹介します。
洗濯機の水平を確認・調整する
洗濯機の水平調整は、すすぎ時の異音を解消する最初のステップです。
洗濯機が傾いていると、どれだけ洗濯物を均等に入れても振動が収まりません。四隅の調整脚を確認し、すべての脚が床に均等に接触しているかをチェックします。水平器がない場合は、スマートフォンの水準器アプリでも代用できます。
調整脚を手で回すだけで水平を確保できるため、道具不要でおこなえます。
調整手順は次のとおりです。
- 洗濯機の電源を切り、洗濯物をすべて取り出す
- 洗濯機の前面パネル下にある調整脚を確認する
- 脚を回して高さを調整し、4点が均等に床に接するようにする
- 洗濯機を軽く揺すって安定を確認する
実際に、洗濯機を引っ越しで移動させた後から「ガタガタ」音が出始め、水平調整だけで解決したケースがありました。設置後しばらくして音が出始めた場合は、まず水平を確認するとよいです。
洗濯物の量と入れ方を見直す
洗濯物の量を定格容量の8割以下に抑えることで、バランス不良による異音を防げます。
大きなバスタオルや厚手のスウェットは、すすぎ中に水を吸って偏りやすい素材です。こうしたアイテムは単品で洗わず、複数枚まとめるか、薄手の衣類と組み合わせて洗います。
- バスタオル:単品では洗わず、2〜3枚まとめる
- 厚手のパーカー:裏返して洗濯ネットに入れる
- ジーンズ:他の衣類と組み合わせてバランスをとる
洗濯物を槽の中に均等に広げて入れることが、偏り防止の基本です。片側にまとめて入れず、円を描くように均等に配置します。洗い工程で偏りが生じた場合は、一度一時停止して洗濯物を手で均等に直すとよいです。
排水口とホースを掃除する
排水口の詰まりが原因の場合、排水口とホースを掃除することで異音が解消します。
排水口の掃除手順は次のとおりです。
- 洗濯機の電源を切り、給水ホースを取り外す
- 洗濯機を少し動かして排水口にアクセスする
- 排水口のカバーを外し、内部の糸くずや汚れを取り除く
- 排水ホースを取り外し、詰まりがないかを確認する
- ぬるま湯で洗い流してから、元に戻す

排水ホース内部の洗浄には、重曹100gとクエン酸50gを溶かしたお湯を流し込む方法が有効です。月に1回程度の定期的な排水口掃除で、詰まりを予防できます。
排水口は洗濯機の下に隠れていることが多く、掃除を後回しにしがちです。実際に、2年間一度も排水口を掃除していなかった家庭がありました。その家庭では、詰まりが原因の異音と排水エラーが同時に発生しました。
槽洗浄で内部の汚れを落とす
洗濯槽の内部汚れが原因の場合、市販の槽洗浄剤を使ったクリーニングで改善できます。
槽洗浄の基本手順は次のとおりです。
- 洗濯槽を空にした状態で、市販の槽洗浄剤を投入する
- 「槽洗浄コース」または「洗い」コースで運転する(標準:3〜4時間)
- 運転後に浮いてきた汚れをネットですくい取る
- 通常のすすぎコースで仕上げる

市販の槽洗浄剤には「塩素系」と「酸素系」の2種類があります。
| 種類 | 代表的な製品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 塩素系 | 洗濯槽カビキラー | カビの除菌に強い・短時間で完了 |
| 酸素系 | オキシクリーン | 汚れを浮かせて除去・泡立ちが強い |
槽洗浄は月に1回が目安です。ドラム式洗濯機は乾燥機能後に槽内が湿りやすいため、2週間に1回の実施が理想的です。
メーカーへ修理依頼する
「キーキー」「ガリガリ」という金属音が出ている場合や、自分で試せる対処をすべておこなっても改善しない場合は、メーカーへ修理を依頼します。
修理費用の目安は次のとおりです。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| ベアリング交換 | 1万5,000〜3万円 |
| サスペンション交換 | 8,000〜1万5,000円 |
| 排水ポンプ交換 | 1万〜2万円 |
| 基板交換 | 2万〜5万円 |
修理を依頼する際は、まず購入時のレシートや保証書を確認します。保証期間内であれば無償修理が受けられるため、まず保証の有無を確認することが重要です。
各メーカーのサポート窓口は次のとおりです。なお、電話番号は商品カテゴリごとに異なる場合があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
- パナソニック:公式サイトの「修理のご相談・お申込み」から洗濯機専用窓口を確認
- 日立:0120-3121-11
- シャープ:0120-078-178
- 東芝ライフスタイル:公式サイトのサポートページから最新の窓口番号を確認
防振ゴム/防音マットで音を和らげる
修理や調整と並行して、防振グッズを使うことで音の問題を軽減できます。
防振ゴムや防音マットは、洗濯機の振動が床に伝わるのを防ぐ効果があります。床への振動伝播を減らすため、アパートやマンションでの騒音対策にとくに有効です。
代表的な防振グッズの種類は次のとおりです。
| グッズ | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 防振ゴムパッド(4点) | 1,000〜3,000円 | 洗濯機の4隅に置くだけで設置できる |
| 防音・防振マット | 3,000〜8,000円 | 洗濯機全体を乗せるタイプで効果が高い |
| 防振スタビライザー | 2,000〜5,000円 | 洗濯機の上面に乗せて重心を安定させる |
防振ゴムは根本的な原因を解決するものではありません。あくまで振動による騒音を和らげる補助的な対策として活用します。原因への対処と組み合わせることで、より効果を発揮します。
うるさい洗濯機の対策方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

洗濯機がうるさいのはすすぎ外の可能性も

すすぎ以外のタイミングでも異音が出る場合、すすぎとは別の原因が複合している可能性があります。
洗い工程での「ゴロゴロ」音は、異物が槽内に混入しているサインです。ポケットに入ったコインやヘアピンが槽の内壁を叩くと、金属音に聞こえます。脱水工程で「ブーン」という振動音が強い場合は、サスペンションの劣化を示すサインです。
音が出るタイミングを細かく記録しておくと、修理依頼の際に原因特定が早くなります。「すすぎの開始直後だけ」「排水が始まったタイミング」など、具体的に伝えると対応がスムーズです。
家電の修理を依頼する際は、異音のタイミングや音の種類を事前にメモしておくと、修理担当者が短時間で原因を特定できます。
消費者庁 消費者安全調査委員会
また、給水弁の故障や水道の水圧が高すぎる場合も、すすぎ中の異音につながります。水圧が高い地域では、給水バルブを少し絞るだけで異音が収まるケースがあります。
脱水時に洗濯機がガタガタする原因と直し方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

対処してもうるさい洗濯機が直らない時は?

自分でできる対処をすべておこなっても改善しない場合は、修理・クリーニング・買い替えのいずれかを判断する段階です。
使用年数と修理費用のバランスを見て、最もコストパフォーマンスの良い選択をすることが重要です。そこで、ここからは状況別の判断ポイントを、3つにまとめて紹介します。
洗濯のたび異音が続く際は要注意
毎回の洗濯で異音が発生し続ける場合は、放置が最悪の選択です。
ベアリングやサスペンションが劣化した状態での使用を続けると、最終的にモーターや基板にまで損傷が広がります。修理費が当初より大幅に膨らむリスクがあります。
異音が3回以上続いた場合は、すぐに使用を中断してメーカーへ問い合わせることをおすすめします。異音を放置した結果、モーターが焼き付いて修理費が10万円以上かかったケースも実際に報告されています。
また、すすぎ中の激しい振動は、洗濯機が動いて壁や配管を傷つける原因にもなります。マンションや集合住宅では、下の階への騒音トラブルにも直結します。早期対応がリスクを最小限に抑えます。
購入から7年以上なら買い替えを検討
経済産業省の調査によると、洗濯機の平均使用年数は約10.8年です。ただし、7年を超えると部品の入手が難しくなるケースが増えます。
洗濯機の補修用性能部品の最低保有期間は、製造打ち切り後6年です。
一般財団法人 家電製品協会
部品の保有期間が終了した洗濯機は、メーカーでも修理が受けられません。購入から7年以上経過した洗濯機で異音が発生した場合は、修理よりも買い替えが合理的な選択です。
7年以上経過した洗濯機を修理する場合、部品調達が困難になるため費用が高くなりがちです。一般社団法人 家電公取協の事例集でも、古い機種ほど修理単価が上がる傾向が示されています。新品との価格差を比較したうえで、判断することをおすすめします。
修理/クリーニング/買い替えの判断基準
修理・クリーニング・買い替えの判断は、次の基準を参考にしてください。
修理がおすすめなケースは次のとおりです。
- 購入から6年以内
- 修理費が新品の30%未満(たとえば新品が10万円なら修理費3万円以下)
- 保証期間内
- 単一部品の交換で済む故障
プロによる槽クリーニングがおすすめなケースは次のとおりです。
- 購入から3〜5年で、汚れや臭いが原因と考えられる場合
- 自分での槽洗浄を試みたが改善しない場合
- 内部に黒カビが大量発生している場合
プロの槽クリーニングは、おそうじ本舗やダスキンなどのハウスクリーニング業者に依頼できます。費用は1万2,000〜2万5,000円が相場です。
買い替えがおすすめなのは、購入から7年以上経過していて複数箇所が同時に故障しているケースです。
- 購入から7年以上
- 修理費が新品の50%以上
- 複数箇所の故障が同時に発生している
- 部品の保有期間が終了している
| 状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 購入6年以内・単一故障 | メーカーへ修理依頼 |
| 購入3〜5年・汚れ・臭い | プロの槽クリーニング |
| 購入7年以上・複数故障 | 買い替え |
| 保証期間内 | 無償修理(まず保証確認) |
まとめ
洗濯機がすすぎ時にうるさい原因は、大きく「自分で対処できるもの」と「修理が必要なもの」に分かれます。
まずは洗濯物の偏り・容量オーバー・排水口の詰まり・槽の汚れといった、自力で解消できる原因から確認しましょう。音の種類が「ガタガタ」「ドンドン」であれば、水平調整や洗い方の見直しで改善できるケースが多いです。
「キーキー」「ガリガリ」という金属音が出ている場合や、すべての対処を試しても改善しない場合は、早めにメーカーへ修理を依頼してください。
購入から7年以上経過している洗濯機は、修理費と新品の価格を比較したうえで買い替えも検討するとよいです。放置するほど修理費が膨らむリスクがあるため、異音が続く場合は早期に判断することが大切です。

